地下鉄竹の塚・王子・池袋線:竹の塚~池袋

地下鉄竹の塚・王子・池袋線は、東京都の足立・北・豊島3区を結ぶ新線の構想。「地下鉄足立・北・池袋線」とも呼ばれる。3区のアクセス向上を図る。

ルート

地下鉄竹の塚・王子・池袋線の整備が想定されるルート。【画像:OpenRailwayMap/OpenStreetMap、加工:鉄道プレスネット】

ルートは未定。国会議員や東京都議会議員、3区の区議会議員などで構成される建設促進協議会が1997年時点でまとめていた案によると全長約11km。足立区竹の塚から南西に進んで西新井・江北を経由し、北区の豊島5丁目団地や王子・滝野川を通って豊島区の池袋駅西口に至る。

大深度地下鉄として整備することが考えられ、事業化に先立ち大深度地下実験坑を3区に1カ所ずつ設ける構想もあった。

運行計画

運行計画は未定。建設促進協議会が1997年時点で示していた案によると、東武伊勢崎線の竹ノ塚駅から池袋駅までの所要時間は当時(北千住・西日暮里乗り換え)で45分だったところ、竹の塚・王子・池袋線の整備後は33分短縮の12分としていた。

事業方式

事業方式は未定。建設促進協議会の1997年時点の案では財団法人や第三セクターによる建設・運営を想定していた。

開業時期

開業時期は未定で事業化の可能性は低い。東京都が1998年に整備要望路線の一つとして運輸政策審議会に提案したが、このときの要望順位は1~3位のうち最も低い3位で、運輸政策審議会が2000年に策定した答申第18号には盛り込まれなかった。

交通政策審議会の答申(2016年の第198号)に向けて東京都が2015年にまとめた広域交通ネットワーク計画では検討対象路線としても盛り込まれなかった。

データ

※1997年時点の案

区間:竹の塚~西新井・江北~豊島5丁目団地~王子・滝野川~池袋駅西口
距離:約11km