東武伊勢崎線・野田線の高架化は、東武鉄道が運営する伊勢崎線(東武スカイツリーライン)と野田線(東武アーバンパークライン)が乗り入れる春日部駅付近を高架化する埼玉県の事業。踏切解消による都市内交通の円滑化や分断された市街地の一体化を図る。
ルート

春日部駅を中心に伊勢崎線と野田線の線路を高架化する。事業区間は伊勢崎線が内谷陸橋付近から古隅田川付近までで、野田線は八木橋駅付近から内谷陸橋付近まで。ピーク1時間あたりの遮断時間が53分の伊勢崎線第124号踏切(埼玉県道さいたま春日部線)を含む10カ所の踏切を解消する。
事業着手前の春日部駅は単式・島式ホーム3面7線の地上駅で、高架化が完了すると島式ホーム4面8線の高架駅に変わる。
事業方式
埼玉県を事業主体とする連続立体交差事業として高架化する。全体事業費は約650億円とされている。
開業時期
事業中で施行期間は2031年度末までとされている。2019年3月の都市計画決定と2019年12月の事業認可を経て着工。仮線工法で工事が進められており、2024年5月に春日部駅の伊勢崎線(上り線)ホームが仮ホームに変わった。
データ
◆都市計画決定(2019年3月)
◆都市計画事業認可(2019年12月17日)
施行者:埼玉県(第1種鉄道事業者は東武鉄道)
線名:伊勢崎線・野田線
区間(伊勢崎線):(一ノ割駅~)春日部市南1丁目~春日部駅~春日部市粕壁4丁目(~北春日部駅)
区間(野田線):(八木崎駅~)春日部市粕壁字八木崎~春日部駅~春日部市南1丁目(~藤の牛島駅)
距離(伊勢崎線):約1.6km ※高架延長は約1.4km
距離(野田線):約1.9km ※高架延長は約1.5km
構造:高架式
事業施行期間:2019年12月17日~2032年3月31日