岡山電軌の延伸環状化(ハレノワ線):大雲寺前~西大寺町

岡山電軌の延伸環状化は岡山市と岡山電軌の計画。岡山電軌が運営する路線電車線の清輝橋線と東山線をつなぐ新線(ハレノワ線)を整備して路面電車の環状運転を行い、中心市街地の回遊性向上や都心活性化を図る。

ルート

ハレノワ線の位置(赤)。※=2023年5月に「西大寺町・岡山芸術創造劇場ハレノワ前停留場」に改称。【画像:国土地理院地形図、加工:鉄道プレスネット】

岡山市が2026年1月に公表した事業計画案の概要によると、大雲寺前停留場で清輝橋線から分岐。国道250号(東山通り)を東に進む。岡山芸術創造劇場(ハレノワ)付近の新京橋西交差点で北に向きを変え、東山線の西大寺町停留場に接続する。軌道は単線。一部は歩道に隣接して軌道を敷設するサイドリザベーションを採用する。

ハレノワ付近にはハレノワ前停留場が設けられる。岡山市が公表しているイメージ図から、ハレノワ前停留場はハレノワの南側に設けられるとみられる。

なお、西大寺町停留場は2023年5月に「西大寺町・岡山芸術創造劇場ハレノワ前停留場」に改称されており、ハレノワ線のハレノワ前停留場が開業した場合は名称の調整が行われるとみられる。

運行計画

運行計画は未定。事業計画案によると、岡山駅→大雲寺前→ハレノワ前→西大寺町→岡山駅の左回り運行のみ行う。ピーク時の運行本数は1時間あたり3本以上を想定している。ハレノワ前停留場の乗降人数は1日約700人と予測されている。

事業方式

岡山電軌が施設を整備、所有して電車も運行するが、整備費は国と岡山市が折半して全額負担。維持費も岡山市が負担し、実質的には公有民営の上下分離方式(みなし上下分離)で整備する。車両の調達は岡山電軌が行う。運行開始後の赤字は赤字額の50%を岡山市が支援し、黒字になった場合は黒字額の50%を岡山電軌が岡山市に納付する。

事業計画案によると、概算事業費は合計27億4000万円。内訳は軌道の設計・整備費が20億2000万円、道路の設計・整備費が7億2000万円になる。年間営業収支の予測は、運賃が160円で1日の利用者数が700人増加するという条件の場合、支出が約4600万円なのに対し収入の増加分は約3100万円。ただし岡山市の負担分となる維持管理費と固定資産税相当額を除くと支出が約3300万円になり収入の増加分に近くなる。

開業時期

岡山市は2029年度中の開業を目指している。同市が2026年1月時点で想定している整備スケジュールによると、2026年度から2027年度にかけて軌道の設計と特許手続き、道路の設計を実施。2027年度から2028年度にかけて軌道の工事施行認可手続きと道路の工事を行う。2028年度以降は軌道の工事を行う。

データ

※岡山市『路面電車の延伸環状化(大雲寺前~ハレノワ~西大寺町間)について事業計画案がまとまりましたのでお知らせします』(2026年1月26日)など

区間・停留場:大雲寺前停留場~ハレノワ前停留場~西大寺町停留場
距離:0.6km
単複:単線

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