京成千原線の延伸:ちはら台~海士有木

千原線は、千葉市と千葉県市原市を結ぶ京成電鉄の鉄道路線。千葉中央~ちはら台が開業している。さらに市原市内のちはら台駅から海士有木まで延伸することが計画されているが、事実上凍結されている。

ルート

延伸区間は地方鉄道免許(現在の第1種鉄道事業許可)を受けているが工事施行認可は未申請で、詳細なルートは確定していない。1975年時点の計画から推測すると、ちはら台駅から市原市内の丘陵地帯を南東に進む。途中、辰巳台などに駅を設け、海士有木地区まで建設する。

京成千原線の延伸区間(赤)。ちはら台~辰巳台は推測、辰巳台~海士有木は1975年時点の計画。【画像:OpenRailwayMap/OpenStreetMap、加工:鉄道プレスネット】

辰巳台駅は辰巳台ニュータウンを中心エリアに設ける計画。同駅付近の用地が確保されている。山田橋駅は山倉ダムの西側に予定されていた。

終点の海士有木駅は小湊鉄道線の現在の海士有木駅ではなく、同駅から上総中野寄り約500mの地点に設置することが計画された。小湊鉄道線の海士有木駅も同地点に移設して連絡を図ることが考えられていたとみられる。

計画されてから相当な年月が過ぎており、実際に計画を再開する場合はルートが大きく変わる可能性も考えられる。

運行計画

運行計画は未定。現在の千原線の列車の運行区間を海士有木駅まで延長することが考えられる。

事業方式

京成電鉄が第1種鉄道事業者だが計画から相当な年月が過ぎており、実際に計画を再開する場合は上下分離方式の導入など経営体制の変更も考えられる。

開業時期

開業時期は未定で計画再開のめども立っておらず、実現の可能性は低い。工事施行認可の申請期限は2029年10月14日。市原市は2024年3月に策定した地域公共交通計画で千原線の複線化を盛り込んでいるが、海士有木への延伸には触れていない。

データ

■第1種鉄道事業許可(1957年12月27日)
第1種鉄道事業者:京成電鉄
線名:千原線
区間・駅:ちはら台~辰巳台~山田橋~海士有木 ※ちはら台~辰巳台は推測、辰巳台~海士有木は1975年時点の計画
距離:8.2km
種類:普通鉄道
動力:電気(直流1500V)
軌間:1435mm
単複:-
開業予定時期:-