京都市LRTは京都市の構想。京都市の中心市街地に路面電車方式の軽量軌道交通(LRT)を整備し、鉄道各線のターミナル結節やバス交通の輸送力不足・定時性悪化・利便性低下などの問題の解消を図る。
ルート

ルートは未定。2003~2004年度に京都市が実施した調査では、河原町線・東大路線・今出川線・中環状線・小環状線・堀川線・大環状線の7路線10ルートを設定し、道路中央に軌道を整備するものとした。軌道は複線を基本としつつ、十分な幅を確保できない場合は単線での導入を想定している。
運行計画
運行計画は未定。2003~2004年度の調査では、最小運行本数をピーク時で1時間あたり12本、オフピーク時で1時間あたり8本を基本とし、各運行系統別に抽出した最混雑区間で見込まれる通過人員に対応できるよう運行本数を設定している。また、東大路線(元田中)と今出川線、小環状線は京福電鉄・叡山電鉄との相互直通運転を行うものと仮定している。
事業方式
事業方式は未定。2003~2004年度の調査による総事業費は、河原町線(四条通)が120億円、河原町線(三条通)が147億円、東大路線(元田中)が321億円、東大路線(白川)が245億円、今出川線(出町柳)が326億円、今出川線(銀閣寺)が303億円、中環状線が146億円、小環状線が184億円、堀川線が176億円、大環状線が598億円としていた。
このうち河原町線(四条通・三条通)と東大路線(元田中)、今出川線(出町柳)、大環状線の4路線5ルートは40年以内に黒字転換する可能性がある路線とされていた。
開業時期
開業時期は未定で事業化のめども立っていない。
データ
※京都市『新しい公共交通システム調査報告書』(2005年8月)など
■河原町線(四条通)
区間:京都駅前~祇園
距離:3.0km
■河原町線(三条通)
区間:京都駅前~東山三条
距離:3.6km
■東大路線(元田中)
区間:京都駅前~叡電元田中
距離:6.6km
■東大路線(白川)
区間:京都駅~銀閣寺道
距離:7.0km
■今出川線(出町柳)
区間:北野白梅町~出町柳駅前
距離:4.1km
■今出川線(銀閣寺)
区間:北野白梅町~銀閣寺道
距離:5.6km
■中環状線
区間:堀川五条~河原町五条~京都市役所前~堀川御池~堀川五条
距離:6.1km
■小環状線
区間:四条大宮~四条烏丸~四条河原町~京都市役所前~烏丸御池~四条烏丸
距離:4.3km
■堀川線
区間:京都駅前~堀川今出川
距離:5.2km
■大環状線
区間:九条御前~東福寺~高野~金閣寺前~九条御前
距離:22.2km