名鉄尾西線の高架化:二子~名鉄一宮

名鉄尾西線の高架化は、名鉄が運営する尾西線の二子~名鉄一宮を一部改良する愛知県の事業。踏切の解消などによる交通渋滞を図る。

ルート

事業区間の位置。【画像:OpenRailwayMap/OpenStreetMap、加工:鉄道プレスネット】

事業区間は愛知県一宮市内で苅安賀駅と観音寺駅の2駅を含む1.8kmだが、実際に線路が高架化されるのは苅安賀駅とその前後の1.1kmになる。

主要地方道岐阜稲沢線との平面交差部で「自動車ボトルネック踏切」になっている苅安賀1号踏切を含む3カ所の踏切を解消。あわせて踏切の前後のみ2車線になっている岐阜稲沢線を4車線に拡大する。

尾西線は単線で現在の苅安賀駅は上下列車の行き違いに対応した相対式ホーム2面2線の構造だが、高架化に伴い単式ホーム1面1線に縮小。現在は単式ホーム1面1線の観音寺駅に行き違い施設を移設する。

事業方式

愛知県を事業主体とする道路事業として岐阜稲沢線の4車線化と尾西線の高架化を図る。事業費は2021年12月時点で約131億円。

開業時期

事業中で施行期間は2030年度の整備完了を予定している。2012年度に事業着手し、当初は2020年度の整備完了を予定していたが、用地交渉の難航などで工事が遅れている。

データ

施行者:愛知県(第1種鉄道事業者は名古屋鉄道)
線名:尾西線
区間:(二子駅~)一宮市大和町苅安賀~苅安賀駅~観音寺駅~一宮市昭和2丁目(~名鉄一宮駅)
距離:1.8km
構造:高架式・地上式