静岡空港駅は、静岡県が構想している新駅。静岡空港の近くを通る東海道新幹線の静岡~掛川に新駅を整備し、静岡空港のアクセス向上を図る。「静岡空港新駅」「空港新駅」などとも呼ばれる。
位置

位置は確定していない。これまで静岡空港の東側に設ける案や、静岡空港の旅客ターミナル近くに整備する案などが検討されている。2016年に開かれた静岡県の技術検討委員会は空港直下案を技術的に可能とした。
空港直下案の場合、空港旅客ターミナルビルの南西約700mに新駅を整備。空港直下の第1高尾山トンネルとその西側の第2高尾山トンネルが続く部分の線路の両外側にトンネルを整備し、待避線とホームを設ける。
運行計画
運行計画は未定。静岡県の1998年時点の想定では、静岡空港駅から東京駅までの所要時間はノンストップで1時間5分としていた。現在の東海道新幹線と空港連絡バスの乗り継ぎの場合、東京~静岡空港は2時間20~30分程度。
事業方式
事業方式は未定。静岡県が事業費を全額負担する請願駅として整備することが考えられる。2016年に静岡県が示した空港直下案の工事費は約400億円強。
開業時期
開業時期は未定で事業化のめども立っていない。静岡県は2024年12月時点で「リニア中央新幹線の全線開業を見据えた長期的な取り組み」との認識を示している。
東海道新幹線を運営するJR東海は、近くに既設の駅(静岡空港から掛川駅まで約15km)があることやダイヤに余裕がないなどとして新駅設置は困難との考えを示している。一方でJR東海は2010年、国土交通省の交通政策審議会で「リニア中央新幹線が開業すれば東海道新幹線のダイヤに余裕が生じて新駅設置の可能性も生じる」と報告しており、実現の可能性に含みを持たせている。
データ
第1種鉄道事業者:東海旅客鉄道
線名:東海道新幹線
位置:静岡駅~静岡空港駅~掛川駅