京阪中之島線の延伸:中之島~新桜島・九条

京阪中之島線の延伸は、大阪市や京阪電鉄の構想。「夢洲アクセス鉄道」を構成する構想の一つで、京阪電鉄が運営する中之島線を桜島エリアか大阪メトロ中央線の九条駅に延伸する。

大阪市西部地区など鉄道不便エリアに対応するほか、北港テクノポート線(計画)やなにわ筋線(事業中)、大阪メトロ中央線と連絡することによる乗継利便性の向上、北港テクノポート線と京阪本線を結ぶことによる広域ネットワーク化などを図る。

ルート

京阪中之島線の既開業区間(太黒)と延伸が想定されるルート(薄赤)、北港テクノポート線の延伸区間(太青)。【画像:OpenRailwayMap/OpenStreetMap、加工:鉄道プレスネット】

ルートは確定していない。大阪府市IR立地準備会議による技術検討(2014年度)では、中之島駅からJR大阪環状線や阪神なんば線が乗り入れる西九条駅を経由。北港通に沿っ西に進み、ユニバーサルスタジオ西交差点の南西側に終点の新桜島駅を設けるルートを設定。新桜島駅では北港テクノポート線と連絡し、舞洲・夢洲方面への連絡を図る。

一方で京阪電鉄は2017年以降、大阪市営地下鉄(現在の大阪メトロ)中央線の九条駅に延伸することで夢洲・舞洲方面への連絡を図る考えを示している。

運行計画

運行計画は未定。中之島駅を発着する列車の運行区間を新桜島駅や九条駅まで拡大することが考えられる。2025年8月に大阪府と大阪市が公表した分析結果では、中之島~夢洲の所要時間(乗換回数)が新桜島経由で21分(1回)。九条経由で22分(1回)。両区間とも乗換回数が現行より1回減る。所要時間の短縮幅は新桜島経由が15分、九条経由が14分で大きな差はない。

事業方式

事業方式は未定。2025年8月の分析結果では、第三セクターが整備主体(第3種鉄道事業者)として鉄道施設を整備、保有し、別の鉄道事業者が運行主体(第2種鉄道事業者)として整備主体に線路使用料を支払って列車を運行する上下分離方式の導入を想定している。

事業費は2025年8月の分析結果で、中之島~(中之島線の延伸)~新桜島~(北港テクノポート線)~夢洲が約3500億円。京阪中之島線の九条延伸で約660億円としている。

開業時期

開業時期は未定で事業化のめども立っていない。2004年の近畿地方交通審議会答申第8号では中之島~新桜島を「中長期的に望まれる鉄道ネットワークを構成する新たな路線」として盛り込み、2014年度の技術検討では同区間の工期を10~11年としていた。2025年8月公表の分析では、中之島~九条の延伸について2040年の開業を想定して調査している。

2025年8月公表の分析結果では、中之島~(中之島線の延伸)~新桜島~(北港テクノポート線)~夢洲より桜島線(JRゆめ咲線)の夢洲延伸と京阪中之島線の九条延伸が需要面や採算面、費用便益比(B/C)で優位とされた。大阪府と大阪市は今後、京阪中之島線については九条延伸について事業化の検討を深度化させる考え。新桜島延伸は中止される公算が高まっている。

データ

※大阪府市IR立地準備会議『夢洲への鉄道アクセスの技術的検討について』(2014年9月18日)
※大阪府・大阪市『夢洲アクセス鉄道に関する検討について』(2025年8月)など

■中之島~新桜島

区間:中之島~西九条~新桜島
距離:6.7km

■中之島~九条

区間:中之島~九条
距離:2.1km

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