北港テクノポート線(北ルート):夢洲~新桜島

北港テクノポート線は大阪港トランスポートシステム(OTS)と大阪市の事業。「夢洲アクセス鉄道」を構成する構想の一つで、大阪湾の人工島「夢洲」「舞洲」のアクセス向上を図る。

南ルートのコスモスクエア~夢洲が大阪メトロ中央線の延伸部として開業済みだが、舞洲を経て桜島エリアに至る北ルートは未着工で事業休止中。

ルート

北港テクノポート線の既開業区間(太黒、南ルート=大阪メトロ中央線の延伸部)と未開業の延伸ルート(赤、北ルート)。【画像:OpenRailwayMap/OpenStreetMap、加工:鉄道プレスネット】

夢洲駅から北上して舞洲に入り、舞洲ベースボールスタジアムと舞洲アリーナの東側道路(舞洲3路線)に沿って進む。舞洲アリーナ北東側の交差点で東に向きを変えて道路(舞洲2路線~舞洲1路線~此花大橋)に沿って進み、途中に舞洲駅を設置。此花大橋に沿って海を渡る。

阪神高速5号湾岸線と阪神高速2号淀川左岸線が合流する北港ジャンクションの東側、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の北西側に終点の新桜島駅を設置。京阪中之島線・中之島~新桜島の延伸区間(構想)との連絡を図る。

運行計画

運行計画は未定。既開業区間と同様に大阪メトロ中央線の列車が乗り入れるとみられる。その場合、大阪メトロがOTSから線路施設を借りて列車を運行する第2種鉄道事業者になることが考えられる。

大阪府と大阪市が2025年8月に公表した分析結果では、所要時間(乗換回数)は大阪~夢洲が26分(1回)、新大阪~夢洲が34分(2回)。大阪メトロ中央線の延伸部(北港テクノポート線の南ルート)を経由するルートと所要時間・乗換回数ともに変わらない。

事業方式

現行計画上はOTSが第1種鉄道事業者だが事業休止中。事業再開時には事業スキームが変わる可能性も考えられる。2025年8月公表の分析結果では、第三セクターが整備主体(第3種鉄道事業者)として鉄道施設を整備、保有し、別の鉄道事業者が運行主体(第2種鉄道事業者)として整備主体に線路使用料を支払って列車を運行する上下分離方式の導入を想定している。

2022年1月の事業再評価では、北港テクノポート線全線の全体事業費を1236億円としており、このうち南ルート分を差し引いた額は446億円になる。2025年8月公表の分析結果では、北港テクノポート線(北ルート)・夢洲~新桜島と京阪中之島線・中之島~新桜島をあわせた事業費を約3700億円としている。

開業時期

開業時期は未定で事業再開のめども立っていない。2025年8月公表の分析結果では、舞洲・夢洲に乗り入れる鉄道路線としてJR西日本の桜島線(JRゆめ咲線)を延伸する案が優位としており、大阪府と大阪市は今後、桜島線延伸案の検討を深度化する考え。北港テクノポート線の北ルートは中止される公算が高まっている。

データ

※大阪府市IR立地準備会議『夢洲への鉄道アクセスの技術的検討について』(2014年9月18日)
※大阪府・大阪市『夢洲アクセス鉄道に関する検討について』(2025年8月)など

※未開業区間のみ

◆第1種鉄道事業許可(2000年10月11日)
第1種鉄道事業者:大阪港トランスポートシステム
線名:北港テクノポート線
区間・駅:夢洲~舞洲~新桜島
距離:4.3km
種類:普通鉄道
動力:電気(直流750V、第3軌条式)
軌間:1435mm
単複:複線

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