函館本線・千歳線の高速化は、札幌~新千歳空港の在来線を改良して所要時間の大幅な短縮を図るJR北海道の構想。
ルート
現在の函館本線・千歳線の札幌~新千歳空港を改良して高速化を図る。改良の詳細な内容は固まっていないが、JR北海道の中期経営計画では、軌道強化や線形改良、最高速度向上、高架化による踏切解消などを行うとしている。最高速度は現在120km/hのところ、高速化後は160km/h程度に向上するとみられる。
運行計画
運行計画は未定。札幌~新千歳空港の最短所要時間は現在33分で、これを8分短い25分に短縮することが考えられている。
事業方式
事業方式は未定で、JR北海道は事業費の概算なども公表していない。国や自治体からの公的支援を受けてJR北海道が整備、運営することが考えられる。
開業時期
高速化の時期や事業着手時期は未定。実現の可能性はやや高いといえるが、北海道新幹線・新函館北斗~札幌の延伸工事の進展に影響されるとみられる。
中期経営計画では、北海道新幹線・新函館北斗~札幌が延伸開業したあとに取り組むことを示唆している。ただし北海道新幹線の延伸工事は難航しており、開業が大幅に遅れる見込み。
データ
■JR北海道グループ中期経営計画2026(2024年3月29日)
線名:函館本線・千歳線
区間:札幌~新千歳空港
距離:46.6km
備考:軌道強化や線形改良、最高速度向上、高架化による踏切解消など