都営大江戸線の延伸は、東京都交通局が運営する地下鉄12号線(都営大江戸線)の光が丘駅から北西方面に延伸する東京都や埼玉県などの構想。東京都練馬区内の光が丘~大泉学園町で導入空間の確保などの動きが本格化しており、練馬区北西部の鉄道空白地帯から東京都心部へのアクセス改善を図る。
ルート

光が丘駅から東京都市計画道路補助第230号線の地下を通り、補助230号線と大泉学園通りの交差部(ヤマダ電機付近)に大泉学園町駅を設ける。途中、西武バスの高松幼稚園西停留所付近(土支田2丁目)に土支田駅を整備。東京外かく環状道路と補助230号線の交差部付近に大泉町駅を設ける。
運行計画
運行計画は未定。練馬区によると、大泉学園町駅予定地付近から新宿駅までの所要時間は現在のバス・鉄道乗り継ぎで50分のところ、大江戸線延伸後は19分短縮の31分になる。
事業方式
既開業区間と同様に東京都交通局が運営する都営地下鉄として整備することが考えられている。国の交通政策審議会が2016年にまとめた分析結果によると、総事業費は900億円。ただし東京都交通局が2024年5月までに試算したところでは、物価高騰の影響などで概算事業費が約1500億円に膨らんでいる。
開業時期
開業時期は未定で事業化のめども立っていない。事業費の増大で開業後40年以内の累積黒字化が困難とみられている。
導入空間となる都市計画道路の補助230号線は、光が丘から西武バスの清水山の森停留所付近(大泉町2丁目)まで開通。この先は用地買収が進められている。
データ
※交通政策審議会『鉄道ネットワークのプロジェクトの検討結果』(2016年7月15日)
※練馬区『夢のあふれるまち 大江戸線延伸 光が丘~大泉学園町』(2023年8月)など
区間・駅:光が丘~土支田~大泉町~大泉学園町
距離:4.0km