つくばエクスプレスの延伸(東京):秋葉原~東京駅

つくばエクスプレスの延伸は、首都圏新都市鉄道が運営する常磐新線(つくばエクスプレス線)を起点の秋葉原駅からJR東京駅に延伸する構想。東京都心へのアクセス向上を図る。

ルート

つくばエクスプレスの既開業区間(太黒)と延伸整備が推定されるエリア(薄赤)。【画像:OpenRailwayMap/OpenStreetMap、加工:鉄道プレスネット】

ルートは確定していない。おおむね東北本線(山手線・京浜東北線・上野東京ライン)に沿って地下トンネルを整備し、JR東京駅付近に新東京駅を設けることが考えられている。茨城県が2025年2月に公表した事業計画素案では、つくばエクスプレス線の新東京駅とJR東京駅の乗換時間を約8分と想定している。

つくばエクスプレスと都心部・臨海地域地下鉄(構想)の接続が考えられていることから、つくばエクスプレスの新東京駅と都心部・臨海地域地下鉄の東京駅を一体的に整備することが考えられる。

運行計画

運行計画は未定。茨城県の事業計画素案では秋葉原発着の全列車が乗り入れることを想定。所要時間を約3分、運賃を170円と想定している。土浦延伸構想も含め新東京~新土浦の一体整備を図った場合、同区間の所要時間は約57分と想定。常磐線快速の東京駅~土浦(約74分)に比べ17分短縮される。

都心部・臨海地域地下鉄との接続を図る場合は、さらに銀座・臨海部方面に直通することが考えられる。

事業方式

事業方式は未定。交通政策審議会が2016年7月にまとめた分析結果では総事業費を1400億円としている。茨城県の事業計画素案では、概算事業費を約1750億円(土浦延伸を含む新東京~新土浦の一体整備は約3070億円)とし、都市鉄道利便増進事業費補助の適用を想定している。

開業時期

開業時期は未定で事業化のめども立っていない。茨城県の事業計画素案では、土浦への延伸も含め開業目標を2045年としている。

データ

※交通政策審議会答申第198号(2016年4月20日)
※茨城県『つくばエクスプレス(TX)延伸構想事業計画素案』(2025年2月)など

区間:秋葉原~新東京
距離:約2km

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