横浜市営地下鉄ブルーラインの延伸は、横浜市交通局が運営する3号線(ブルーライン)をあざみ野駅から小田急多摩線・新百合ヶ丘駅まで延伸する構想。
概要
川崎市内の区間も含め、横浜市交通局が運営する。現在のブルーラインと同じ規格を採用し、延伸部の全区間が複線の地下トンネル。動力は電気で集電方式は第三軌条式になる。設計最高速度は80km/h。
詳細なルートは決まっていないが、あざみ野駅から北西約2kmの地点までは、あざみ野駅から北西に延びる道路の下を通るとみられる。その後、すすき野エリアに入って横浜市と川崎市の市境沿いに北上。川崎市のゴミ処理場の余熱利用施設「ヨネッティー王禅寺付近」から北西に進み、小田急新百合ヶ丘駅の南口付近に到達する。
駅は既設のあざみ野駅のほか、横浜市青葉区内の嶮山付近とすすき野付近、川崎市麻生区内のヨネッティー王禅寺付近と小田急新百合ヶ丘駅南口付近に設けられる。変電所と換気塔は未定だが、変電所は3カ所程度を想定。換気塔は駅に設置することを予定している。
あざみ野~新百合ヶ丘間の所要時間は約10分で、現在の路線バスより約20分短縮される。新横浜~新百合ヶ丘間はいまより約8分短縮されて約27分に。東海道新幹線へのアクセス向上が図られる。輸送人員は1日7万9000人と見込まれている。
事業費は概算ベースで1720億円。このうち約1500億円は地下高速鉄道整備事業費の補助制度で賄うことが想定されている。累積損益の欠損は28年で解消し、累積資金不足も34年で解消するとされている。費用便益比は1.53。
データ
構想者:横浜市
第1種鉄道事業者:横浜市交通局
線名:3号線(ブルーライン)
区間・駅:あざみ野~嶮山付近~すすき野付近~ヨネッティー王禅寺付近~新百合ヶ丘
距離:約6.5km
種類:普通鉄道
軌間:1435mm
動力:電気(直流750V)(第三軌条集電式)
単複:複線
開業予定時期:2030年ごろ