大阪メトロ千日前線の延伸:南巽~弥刀方面

千日前線の延伸は大阪府と大阪市の構想。大阪メトロが運営する5号線(千日前線)を延伸し、近鉄大阪線などと連絡することによる乗り継ぎ利便性の向上や、大阪市平野区北部地域など鉄道不便地域の解消を図る。

ルート

千日前線の既開業区間(太黒)と延伸区間の想定ルート(薄赤)。【画像:OpenRailwayMap/OpenStreetMap、加工:鉄道プレスネット】

ルートは未定。南巽駅から南下して平野川にぶつかる手前で東に向きを変え、久宝寺緑地付近から北東へ進んで近鉄大阪線の弥刀駅に至るルートが考えられる。

大阪市鉄道ネットワーク審議会の2014年の答申における想定では、全線地下式で整備し、既設の南巽駅を除き3駅を新設。久宝寺緑地の地下に車庫を設ける。ただしコスト削減策を講じた場合は車庫を設けず、既設の森ノ宮検車場で対応する。

運行

運行計画は未定。大阪市鉄道ネットワーク審議会の2014年の答申における想定では、運行間隔を朝ラッシュ時4分5秒~4分10秒、昼間時7分、夕ラッシュ時4分45秒としている。

事業方式

事業方式は未定。大阪市鉄道ネットワーク審議会の2014年の答申では、公営(上下一体)や民営(建設主体=第三セクター、運営主体=民営化後の地下鉄新会社とする上下分離)が検討されている。総建設費は公営が1338億円、民営が1242億円。ただしコスト削減策を講じた場合は公営で1070億円、民営で944億円になる。

開業時期

開業時期は未定で事業化のめども立っていない。2004年の近畿地方交通審議会答申第8号の策定時には検討対象路線として審議されたが、答申には盛り込まれなかった。

データ

※大阪市鉄道ネットワーク審議会『「大阪市交通事業の設置等に関する条例」に位置づけられた未着手の地下鉄計画路線の整備のあり方について(答申)』(2014年8月28日)など

区間:南巽~弥刀方面
距離:4.2km