長崎電軌大浦支線の延伸は、長崎電軌が運行する路面電車を松が枝地区まで延伸する構想。クルーズ船との結節を図る。
ルート
ルートは確定していない。5号系統が運行されている大浦支線の松が枝橋交差点付近(大浦海岸通~大浦天主堂)で分岐し、松が枝埠頭の南側に整備することが構想されている複合交通ターミナルに乗り入れることが考えられている。
複合交通ターミナルは、現在の松が枝埠頭にあるクルーズ船の国際ターミナルの2バース化を図るとともに、観光・交流機能や交通結節機能、地域の都市機能を持たせる。
大浦支線から分岐、延伸する場合、現状では長崎駅前方面から方向を変えずに直通運転することができない。このため、短期的には本線(1号系統)と大浦支線の分岐点(新地中華街停留場付近)に長崎駅方面から大浦支線への分岐線を設ける三方分岐化で対応。長期的には本線の出島停留場と大浦支線のメディカルセンター停留場を結ぶ短絡軌道を整備することが考えられている。
運行計画
運行計画は未定。5号系統の発着地点を松が枝に変えた運行系統や、長崎駅方面から松が枝に乗り入れる運行系統の新設が考えられる。
事業方式
事業方式は未定。長崎県や長崎市が軌道を整備して長崎電軌が電車を運行する方式などが考えられる。
開業時期
開業時期は未定で事業化のめども立っていない。長崎県や長崎市、長崎電軌などで構成される検討会議が2020年7月に基本計画を策定した段階。今後、詳細な検討に移っていくとみられる。
データ
●松が枝延伸
区間:大浦海岸通~松が枝(複合交通ターミナル)
距離:約700m
●短絡軌道
区間:出島~メディカルセンター
距離:約400m