多摩モノレールの延伸は、多摩都市モノレール線(多摩モノレール)をJR八高線の箱根ケ崎駅付近に延伸する、東京都と多摩都市モノレールの計画。多摩北部地域の鉄道空白地帯の解消などを図る。
ルート
上北台駅の終端部から西にカーブし、新青梅街道の道路中央にモノレールの高架軌道を整備して西に進む。このため新青梅街道の道路の幅を拡大する工事が順次進められている。米軍横田基地の北側、八高線との交差部の手前から北上。八高線の箱根ケ崎駅から駅前広場を挟んで少し離れたところに終点のNo.7駅を設ける。

中間にNo.1~No.6の6駅を設ける。延伸に伴う新設駅は、すべて島式ホーム1面2線の高架駅。高さは20mだが、No.7駅は米軍横田基地の航空制限を避けるため13mに抑える。
No.1駅は東大和市と武蔵村山市の境界上、No.2~No.5駅は武蔵村山市、No.6・No.7駅は瑞穂町に設けられる。武蔵村山市は現在、東京都の多摩地域で鉄道などの軌道系交通が唯一存在しない。多摩モノレールの延伸でこれを解消する。
運行計画
運行計画は未定。現在の上北台駅を発着している列車の運行区間をNo.7駅まで拡大することになるとみられる。
事業方式
都市モノレール法に基づく都市モノレールとして整備する。高架の軌道桁や支柱はインフラ部として東京都が整備し、電気関係の設備や車両などはインフラ外部として多摩都市モノレールが整備する。総事業費は1290億円の見込みで、このうちインフラ部が約900億円(税込)、インフラ外部が約358億円(税別)の見込み。
開業時期
2030年代半ばの開業を目指し、東京都が都市計画や環境影響評価などの手続きを進めている。多摩都市モノレールは2024年7月に軌道事業の特許を申請した。
データ
■軌道事業特許申請(2024年7月23日)
軌道事業者:多摩都市モノレール
線名:多摩都市モノレール線
区間・駅:上北台~No.1~No.2~No.3~No.4~No.5~No.6~No.7(JR箱根ケ崎駅付近)
距離:7.0km
種類:跨座式モノレール
動力:電気(直流1500V)
軌間:跨座式
単複:複線
開業予定時期:2030年代半ば