つくばエクスプレスの延伸は、首都圏新都市鉄道が運営する常磐新線(つくばエクスプレス線)を終点のつくば駅からJR常磐線の土浦駅に延伸する構想。茨城県南部地域のアクセス向上を図る。茨城県が実現に向け検討している。
ルート

ルートは確定していない。2025年2月に茨城県が公表した事業計画素案では、JR常磐線の土浦駅に隣接して新土浦駅を設置。つくば~新土浦に中間駅を1駅設ける。土浦への延伸後、茨城空港方面などさらなる延伸も想定されていることから、再延伸を考慮したルートになると考えられる。
運行計画
運行計画は未定。事業計画素案では、現在のつくば発着の列車をすべて新土浦駅まで乗り入れさせるものとしている。つくば~新土浦の所要時間は約9分で、新土浦駅とJR土浦駅の乗換時間は約4分。運賃は340円を想定している。
東京駅~土浦で比較した場合、常磐線快速の約74分に対し、つくばエクスプレス(秋葉原経由)は9分短い約65分。秋葉原~東京駅の延伸も含め東京駅~新土浦を一体整備した場合の所要時間は約57分で、常磐線快速に比べ17分の短縮になる。
事業方式
事業方式は未定。事業計画素案では都市鉄道利便増進事業費補助の導入を想定している。概算事業費はつくば~新土浦の単独整備で約1320億円、東京駅への延伸も含めた東京駅~新土浦の一体整備では約3070億円としている。
開業時期
開業時期は未定で事業化のめども立っていない。2025年2月の事業計画素案では、東京駅への延伸も含め開業目標を2045年としている。
データ
※茨城県『TX県内延伸調査の結果について』(2023年3月31日)
※茨城県『つくばエクスプレス(TX)延伸構想事業計画素案』(2025年2月)など
区間・駅:つくば~中間駅~新土浦
距離:約10km