阪急京都線・千里線の高架化は、阪急電鉄が運営する京都本線(京都線)と千里線が乗り入れる淡路駅を中心に線路を高架化する大阪市の事業。踏切解消による交通渋滞の解消や分断された市街地の一体化を図る。
ルート

京都線は大阪市東淀川区の上新庄1丁目から柴島1丁目まで、千里線は吹田市の南清和園町から大阪市東淀川区の柴島2丁目までを高架化する。事業延長は合計約7.1kmで、高架化する線路はすべて複線。崇禅寺・淡路・柴島・下新庄の4駅が高架駅に変わる。これにより踏切17カ所を解消する。
淡路駅は4階建ての高架駅に変わり、3階に上り線ホーム(島式1面2線)、4階に下り線ホーム(島式1面2線)を設ける。崇禅寺駅は相対式ホーム2面2線の高架駅。柴島駅と下新庄駅は島式ホーム1面2線の高架駅になる。
工事は直上工法・別線工法・仮線工法を組み合わせて実施する。
事業方式
大阪市を事業主体とする連続立体交差事業として高架化する。全体事業費は2023年度時点で約2326億円とされている。
開業時期
1994年12月の都市計画決定、1997年1月の事業認可を経て事業中だが、用地買収と工事が大幅に遅れている。2023年5月時点では、2028年度末の高架切替と2031年度末の事業完了を見込んでいる。
データ
◆都市計画決定(1994年12月14日)
◆都市計画事業認可(1997年1月24日)
施行者:大阪市(第1種鉄道事業者は阪急電鉄)
線名:京都本線・千里線
区間(京都本線):(南方駅~)大阪市東淀川区上新庄1丁目~崇禅寺駅~淡路駅~大阪市東淀川区柴島1丁目(~上新庄駅)
区間(千里線):(吹田駅~)吹田市南清和園町~下新庄駅~淡路駅~柴島駅~大阪市東淀川区柴島2丁目(~天神橋筋六丁目駅)
距離(京都本線):約3.3km
距離(千里線):約3.8km
構造:高架式
事業施行期間:1997年1月24日~2028年3月31日 ※2031年度末に延期