新潟東港鉄道の改良・再整備:黒山~西ふ頭

新潟東港鉄道は、白新線の黒山駅と新潟港東港区(新潟東港)を結ぶ「黒山駅分岐新潟東港専用線」の通称。

新潟東港での積み下ろし作業の効率化により貨物輸送の定時性確保や脱炭素化を図る「オンドックレール」を実現するため、新潟県が運行区間の改良と休止区間の再整備を構想している。

ルート

新潟東港鉄道の運行区間(太黒)と休止区間(赤)。【画像:OpenRailwayMap/OpenStreetMap、加工:鉄道プレスネット】

新潟東港鉄道は白新線の黒山駅で分岐して北上。藤寄駅を経て、新潟港東港地区の西ふ頭1号岸壁(コンテナターミナル)まで線路が延びている。このうち藤寄~西ふ頭は休止中。運行区間の黒山~藤寄も定期運行の貨物列車は走っておらず、ほとんど使用されていない。

構想では休止中の藤寄~西ふ頭を再整備するとともに黒山~藤寄も改良。コンテナターミナルに貨物列車が乗り入れできるようにし、コンテナを船から貨物列車に直接積み替えられるようにする。

運行計画

運行計画は未定。

事業方式

事業方式は未定。

開業時期

開業時期は未定で事業化のめども立っていない。2024年11月に新潟県がまとめた次期新潟総合計画(2025~2032年度)の素案で、新潟東港オン・ドック・レール構想の実現に向けた取組の推進が盛り込まれた。

2024年6月にはオンドックレールの実証実験を行っているが、このときは東京など各方面から新潟貨物ターミナル駅を経て藤寄駅まで貨物列車でコンテナを運び、藤寄駅からコンテナターミナルまではトレーラーに積み替えている。

データ

※新潟県『新潟東港オン・ドック・レール構想』など

■改良

区間:黒山~藤寄
距離:3.6km

■再整備

区間:藤寄~西ふ頭
距離:0.8km