西武新宿線の高架化は、西武鉄道が運営する新宿線の井荻駅から西武柳沢駅まで一部高架化する東京都の事業。踏切解消による交通渋滞の解消や分断された市街地の一体化を図る。
ルート

事業区間は東京都の杉並区・練馬区・西東京市の2区1市にまたがり、環八通りとの交差部の西側から伏見通りとの交差部の西側まで。複線の線路を高架化する。これにより踏切19カ所を解消する。
高架化される駅は上井草・上石神井・武蔵関・東伏見の4駅。上井草駅と武蔵関駅は現在の相対式ホーム2面2線から島式ホーム1面2線に変わる。上石神井駅は現在の島式ホーム2面3線+1線が島式ホーム2面4線に。東伏見駅は現在と同じ島式ホーム2面4線になる。
上石神井駅に隣接する車庫は、規模を縮小しつつ現在地とほぼ同じ場所で高架化。線路は南側から車庫線(2線)~下り線~(車庫線5線)~上り線~保守線の順に並ぶ。
事業方式
東京都を事業主体とする連続立体交差味業として高架化する。事業費(関連道路を含む)は事業認可時点で2660億円とされている。
開業時期
事業中で事業施行期間は線路の高架化が2037年度末まで、関連道路の整備は2039年度末までの予定になっている。2021年11月の都市計画決定を経て2024年3月に事業認可を受けた。
データ
◆都市計画決定(2021年11月26日)
◆都市計画事業認可(2024年3月6日)
施行者:東京都(第1種鉄道事業者は西武鉄道)
線名:新宿線
区間:(井荻駅~)東京都杉並区上井草1丁目~上井草駅~上石神井駅~武蔵関駅~東伏見駅~西東京市東伏見1丁目(~西武柳沢駅)
距離:約5.1km
構造:高架式
事業施行期間:2024年3月6日~2038年3月31日