東京メトロ半蔵門線の延伸は、東京メトロが運営する11号線(半蔵門線)を押上駅から四ツ木を経て松戸まで延伸する構想。東京都区部北東部・千葉県北西部と東京都心部とのアクセス利便性の向上を図る。
ルート

詳細なルートは未定。押上駅から少し北上して国道6号に沿って北西に進み、四ツ木などを経てJR常磐線の松戸駅に至るルートが考えられる。押上~四ツ木は東京メトロ8号線(有楽町線)の分岐延伸区間(構想)と線路を共用。四ツ木駅は現在の京成押上線の同名駅から離れた場所になるとみられる。
運行計画
運行計画は未定。半蔵門の現在の列車の運行区間を松戸まで拡大するほか、有楽町線の分岐延伸部(事業中)に乗り入れて豊洲~松戸を結ぶ列車の運行が考えられる。2013・2014年度の調査では、豊洲~松戸の所要時間が36分。現在の鉄道ルート(豊洲~有楽町・日比谷~北千住~松戸)に比べ14分短縮され、2回の乗り換えが解消される。
事業方式
事業方式は未定。交通政策審議会が2016年7月にまとめた分析結果では、単独整備の場合で総事業費を3800億円としている。
開業時期
開業時期は未定で事業化のめども立っていない。交通政策審議会の分析結果では黒字化することがなく、費用対効果(B/C)も0.3で著しく低い。東京都と千葉県、都内の江東区・墨田区・葛飾区、千葉県内の松戸市が「地下鉄8・11号線促進連絡協議会」を設置している。
データ
※交通政策審議会『鉄道ネットワークのプロジェクトの検討結果』(2016年7月15日)
※地下鉄8・11号線促進連絡協議会『みんなの力でのばそう地下鉄!!』(2017年6月)など
区間:押上~四ツ木~松戸
距離:12.8km