東京メトロ南北線の延伸は、東京都心部と品川駅を結ぶ鉄道路線の計画。以前は「都心部・品川地下鉄」と呼ばれていた。
ルート
実際は起終点駅からの延伸ではなく、中間の白金高輪駅から分岐して品川駅に延ばす形になる。
JR線・京急線の品川駅の西口側を通る国道15号(第1京浜)の地下に南北線の品川駅を設置。ここからトンネルで都営浅草線の高輪台駅付近や南北線・都営三田線の白金台駅付近を通り、白金高輪駅の目黒寄りにある引上線に接続する。中間に駅は設けない。
トンネルは最も深い部分で地上から60m程度だが、大深度地下法を適用するかどうかは決まっていない。
運行計画
具体的な運行計画は未定。運行間隔は5分で品川~白金高輪の所要時間は4分35秒。線路配線上、南北線の赤羽岩淵方面だけでなく都営三田線の西高島平方面への直通も可能で、都営三田線から品川駅への乗り入れも可能だが、今後の検討事項になる。
事業方式
東京メトロが第1種鉄道事業者として建設、運営する。車両費を含む総建設費は2022年3月の鉄道事業許可時点で1309億9900万円。このうち約49%の636億2900万円は国庫補助(301億4000万円)と地方公共団体からの補助(334億8900万円)で賄い、残り約51%の673億7000万円は鉄道・運輸機構からの財政融資資金を使う。
損益は開業10年目の単年度黒字化と開業23年目の累積黒字化を想定。資金収支ベースでは開業29年目の単年度黒字化と開業40年目の累積黒字化を見込む。
開業時期
2030年代半ばの開業を予定している。東京メトロは2022年3月に鉄道事業許可を受け、工事施行認可や都市計画決定を経て2024年11月5日から工事に着手した。
データ
■第1種鉄道事業許可(2022年3月28日)
第1種鉄道事業者:東京地下鉄(東京メトロ)
線名:南北線延伸
ルート・駅:品川~白金高輪
距離:2.8km
種類:普通鉄道
動力:電気(直流1500V)
軌間:1067mm
単複:複線
開業予定時期:2030年代半ば