ゆいレールの延伸:てだこ浦西~中城など

ゆいレールの延伸は、沖縄都市モノレール線(ゆいレール)を延伸する構想。沖縄県が調査・検討を行っている。

ルート

沖縄県が調査・検討を行っているゆいレールの延伸ルート(薄赤)。【画像:OpenRailwayMap/OpenStreetMap、加工:鉄道プレスネット】

これまでに複数の案が検討されており、優先して整備するルートなどは確定していない。沖縄県の2018年度の調査では、沖縄本島南部の糸満方面や太平洋側の与那原方面、琉球大学がある西原・中城方面などを検討対象とした。

このほか、かつては沖縄市や名護市への延伸が考えられていた。近年は沖縄鉄軌道の構想とかぶることもあって検討されていなかったが、沖縄県は2024年から米軍の普天間飛行場がある宜野湾方面の調査に着手している。

運行計画

運行計画は未定。2018年度の検討結果では、モノレール導入後の所要時間(短縮時間)を豊見城・糸満方面で25分(12分)、南風原・与那原方面(首里駅接続)で14分(12分)、南風原・与那原方面(旭橋駅接続)で23分(27分)、西原方面で38分(5分)、中城方面で35分(20分)としている。

事業方式

事業方式は未定。2018年度の検討結果では、高架橋の支柱や軌道桁などのインフラ部は都市モノレールの財源スキームにより道路事業として実施。電車線や変電所、駅設備などのインフラ外部は国や沖縄県、沿線自治体が事業費85.5%を負担し、残りはゆいレールを運営する沖縄都市モノレールが負担することを想定している。

概算事業費(インフラ外部含む)は豊見城・糸満方面で980億円、南風原・与那原方面で780億~1110億円、西原方面で580億円、中城方面で400億円としている。

開業時期

開業時期は未定で事業化のめどは立っておらず、どのルートを次期延伸ルートにするかも固まっていない。2018年度の検討結果では、いずれのルートも費用便益比(B/C)が1以下で、モノレールの整備による社会的高架が事業費を下回っている。

データ

※沖縄県「沖縄県総合交通体系基本計画にかかる各種検討業務(H30-1)」(2019年3月)など

●A方面
区間:奥武山公園~豊見城・糸満方面
距離:8.9km

●B方面
区間:浦添方面

●C方面(首里駅接続)
区間:首里~南風原・与那原方面
距離:6.5km

●C方面(旭橋駅接続)
区間:旭橋~南風原・与那原方面
距離:9.9km

●D方面
区間:てだこ浦西~西原方面
距離:5.5km

●E方面
区間:てだこ浦西~中城方面
距離:3.6km

●F方面
区間:浦添・宜野湾方面

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