京急本線の地上化・高架化は、京急電鉄が運営する本線の泉岳寺~新馬場で道路との交差を立体化する東京都の事業。踏切解消による交通渋滞の解消や鉄道で分断された地域の一体化、品川駅東西自由通路の延伸を図る。
ルート

事業区間は泉岳寺駅の品川寄りから北品川駅の新馬場寄りまで。泉岳寺駅から品川駅までは現在の地下トンネルを改築して位置を変える。品川駅付近は引上線も含め現在の高架線路を地上に下ろす。品川駅から北品川駅の新馬場寄りまでは、線路を高架化する。線路は事業全区間が複線。
品川駅は単式・島式ホーム2面3線の高架駅から島式ホーム2面4線の地上駅に。北品川駅は地上駅から高架駅に変わるが、駅構内は現在と同じ相対式ホーム2面2線になる。
これにより北品川駅の前後にある踏切3カ所を解消。品川駅は隣接するJR在来線と同じ高さになるため、現在は京急本線の高架橋で遮られている格好となっている東西自由通路の西側を高輪地区まで延伸する。
事業方式
東京都を事業主体とする連続立体交差事業として高架化する。事業費は2020年4月時点で1247億円とされている。
開業時期
事業中で施行期間は2029年度末までとされている。2018年12月の都市計画決定と2020年4月の事業認可を経て着工した。
データ
◆都市計画決定(2018年12月21日)
◆都市計画事業認可(2020年4月1日)
施行者:東京都(第1種鉄道事業者は京浜急行電鉄)
線名:本線
区間:(泉岳寺駅~)港区高輪二丁目~品川駅~北品川駅~品川区北品川二丁目(~新馬場駅)
距離:約1.7km
構造:地下式・地表式・高架式
事業施行期間:2020年4月1日~2030年3月31日