南武線の高架化:谷保~立川

南武線の高架化は東京都の構想。JR東日本が運営する南武線を国立市から立川市にかけて高架化し、踏切解消による交通渋滞の解消や分断された市街地の一体化を図る。

ルート

高架化の事業予定区間(赤)。【画像:OpenRailwayMap/OpenStreetMap、加工:鉄道プレスネット】

事業予定区間は谷保駅の川崎寄りから西国立~立川の中間地点まで。矢川・西国立の2駅を含む部分を高架化する。工事方法は仮線工法を採用する。

矢川駅は現在と同じ島式ホーム1面2線で高架化。西国立駅は高架化に伴い現在の相対式ホーム2面2線から島式ホーム1面2線に変わる。西国立駅付近にある保守基地は立川市立立川第3中学校西側に移設して高架化する。

事業予定区間内にある21カ所の踏切のうち17カ所を解消。谷保駅付近にある踏切4カ所のうち2カ所はそのまま残し、残り2カ所は廃止する。

事業方式

東京都を事業主体とする連続立体交差事業として高架化する。東京都が2025年10月に示したところによると、事業費は約960億円の見込み。

開業時期

高架化の時期は未定。東京都は都市計画や環境影響評価の手続きを進めている。2026年度の都市計画決定と2028年度の事業認可を予定。事業期間は事業着手から13年間を見込んでいる。

データ

施行者:東京都(第1種鉄道事業者は東日本旅客鉄道)
線名:南武線
区間:国立市谷保~谷保駅(※)~矢川駅~西国立駅~立川市柴崎町3丁目(~立川駅) ※谷保駅は高架化しない
距離:約3.7km
構造:高架式

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