奥羽新幹線:福島~秋田

奥羽新幹線は、福島市から山形市付近を経由して秋田市に至る新幹線鉄道の建設線。東北地方内陸部の地方都市を結ぶ。

ルート

奥羽新幹線の推定されるルート。【画像:OpenRailwayMap/OpenStreetMap、加工:鉄道プレスネット】

ルートは未定。福島駅で東北新幹線から分岐し、在来線の奥羽本線に沿うルートで秋田市内に入り、羽越新幹線に接続するルートになるとみられる。

羽越新幹線建設促進同盟会と奥羽新幹線建設促進同盟会の関係6県プロジェクトチームが2021年6月に取りまとめた調査結果では、新設区間の距離を265.5km、既設区間の距離を0.7kmとしている。

運行計画

運行計画は未定。関係6県プロジェクトチームの調査結果では、片道運行本数を1日32本(毎時2本程度)とし、人口5万人以上の都市などに停車する各駅停車タイプと、人口10万~15万人以上の都市に停車する速達タイプを半分ずつ運行。所要時間は最高速度320km/hで速達タイプの場合、東京~秋田が2時間23分、東京~山形が1時間40分としている。

事業方式

事業方式は未定。整備新幹線と同じ方式を採用する場合、鉄道・運輸機構が建設主体として建設し、完成後はJR東日本が営業主体として運営するとみられる。

関係6県プロジェクトチームの調査結果では、事業費は複線・高架構造で1兆9100億円、単線・土構造(路盤)で1兆4500億~1兆5100億円。費用便益比(B/C)は奥羽新幹線のみ整備する場合で0.50~1.13、羽越新幹線と奥羽新幹線の両方を整備する場合で0.47~1.08としている。

開業時期

開業時期は未定で事業化のめども立っていない。2012年ごろから羽越新幹線と奥羽新幹線の関係6県(青森県・秋田県・山形県・福島県・新潟県・富山県)が一体となって建設を求める動きを強めている。2017年度には関係6県の合同プロジェクトチームが発足。2021年に費用対効果や整備手法などの調査結果を取りまとめており、この調査は2045年の供用開始を想定して行われた。

奥羽本線の福島~山形~新庄は「山形新幹線」としてミニ新幹線化が図られ、1992年から1999年にかけ開業した。軌間を1435mmの標準軌に改軌し、在来線の寸法にあわせた車両で東北新幹線からの直通運転を行っている。また、福島駅構内の東北新幹線と山形新幹線を接続する部分を複線化する福島アプローチ線が事業中。福島・山形県境部では山形新幹線の所要時間短縮や冬季の安定輸送化を図るため、長大トンネル(米沢トンネル)を建設する構想が浮上している。

奥羽本線の大曲~秋田も田沢湖線の盛岡~大曲と一体で「秋田新幹線」としてミニ新幹線化が図られており、東北新幹線からの直通運転を実施している。

山形・秋田の両新幹線とも在来線改良の位置づけで整備されており、全国新幹線鉄道整備法に基づく暫定整備計画により整備された新幹線鉄道直通線ではない。

データ

※羽越新幹線建設促進同盟会・奥羽新幹線建設促進同盟会『羽越・奥羽新幹線関係6県合同プロジェクトチーム調査結果』(2021年6月21日)など

◆基本計画決定(1973年11月15日)
線名:奥羽新幹線
区間:福島市~山形市付近~秋田市
距離:約270km ※国土交通省鉄道局監修『数字でみる鉄道』(2017年版以前)による

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