京急大師線の地下化は、京急電鉄が運営する大師線を地下化する川崎市の計画・事業。踏切解消による交通渋滞の解消や分断された市街地の一体化を図る。
第1期(1)区間の東門前~小島新田の地下化が完了しており、現在は第1期(2)区間となる鈴木町~東門前の事業化に向けた準備が進められている。第2期区間の京急川崎~川崎大師は計画が中止された。
ルート

第1期(2)区間は現在の鈴木町駅の小島新田寄りから地下に入り、大師橋駅の東門前寄りで第1期(1)区間の地下トンネルに接続する。これにより川崎大師駅と東門前駅が地下化され、踏切6カ所が解消される。
事業方式
川崎市を事業主体とする連続立体交差味業として地下化する。第1期(2)区間の事業費は2025年1月時点で約990億円を見込む。
開業時期
川崎市は第1期(2)区間について、2026年度末に着手して2038年度に完成させる方針。川崎大師~大師前(東門前寄り)は事業認可済みだが、鈴木町(川崎大師寄り)~川崎大師は都市計画が未決定のままで事業認可も受けていない。
当初は京急大師線の全区間(京急川崎~小島新田)を地下化するものとし、まず川崎大師~小島新田を第1期区間として地下化。続いて京急川崎~川崎大師を第2期区間として現在の地上線から南に離れたルートで地下化することが考えられた。2003年6月の都市計画決定を経て2004年3月に事業認可を受けている。
しかし事業費が膨大で費用対効果も低いことから、2017年に第2期区間は中止が決定。第1期区間も二つに分けて小島新田寄りを第1期(1)区間として先行整備することになり、2019年3月に地下化された。
データ
■第1期(2)区間:鈴木町~大師橋
●共通
施行者:川崎市(第1種鉄道事業者は京浜急行電鉄)
線名:大師線
距離:約1.2km
構造:地下式
●鈴木町~川崎大師
※都市計画未決定・都市計画事業未認可
区間:(鈴木町駅~)鈴木町駅の川崎大師寄り~川崎区大師駅前2丁目(~川崎大師駅)
●川崎大師~大師橋
◆都市計画決定(2003年6月8日)
◆都市計画事業認可(2004年3月29日)
区間:川崎区大師駅前2丁目~川崎大師駅~東門前~大師橋駅の東門前寄り(~大師橋駅)