新潟県高速鉄道ネットワーク:長岡~上越妙高など

新潟県高速鉄道ネットワークは新潟県の構想。既存の在来線を改良するなどして新潟県の中央部(中越地方)と南西部(上越地方)を結ぶ高速鉄道を整備し、両地域のアクセス向上を図る。

ルート

ルートは未定。新潟県が2022年に設置した検討委員会では、「信越本線・トキ鉄はねうまラインミニ新幹線化」「信越本線・トキ鉄ひすいラインミニ新幹線化」「信越本線既存線改良」「北越急行ミニ新幹線化・柏崎~長岡シャトル化」の4案が検討されている。

信越本線・トキ鉄はねうまラインミニ新幹線化(淡緑)と信越本線・トキ鉄ひすいラインミニ新幹線化(深緑)、信越本線既存線改良(茶色)、北越急行ミニ新幹線化(赤)のルート。【画像:OpenRailwayMap/OpenStreetMap、加工:鉄道プレスネット】

信越本線・トキ鉄はねうまラインミニ新幹線化の整備区間は長岡~上越妙高。JR信越本線の長岡~直江津とえちごトキめき鉄道妙高はねうまラインの直江津~上越妙高をミニ新幹線化し、上越新幹線と北陸新幹線に乗り入れるミニ新幹線列車を運行する。

信越本線の長岡~宮内と犀潟~直江津、妙高はねうまラインの直江津~上越妙高は標準軌(1435mm)と在来線(1067mm)の3線軌化を図り、信越本線の宮内~犀潟は複線区間の片側を標準軌に改軌する。長岡駅と上越妙高駅には新幹線と在来線の線路をつなぐアプローチ線を整備する。

信越本線・トキ鉄ひすいラインミニ新幹線化の整備区間は長岡~糸魚川。JR信越本線の長岡~直江津とえちごトキめき鉄道日本海ひすいラインの直江津~糸魚川をミニ新幹線化し、上越新幹線と北陸新幹線に乗り入れるミニ新幹線列車を運行する。

信越本線の長岡~宮内と犀潟~直江津は標準軌(1435mm)と在来線(1067mm)の3線軌化を図り、信越本線の宮内~犀潟と日本海ひすいラインの直江津~糸魚川は複線区間の片側を標準軌に改軌する。長岡駅と糸魚川駅には新幹線と在来線の線路をつなぐアプローチ線を整備する。

信越本線既存線改良の整備区間は長岡~上越妙高。信越本線の長岡~直江津と日本海ひすいラインの直江津~上越妙高を改良し、在来線特急の高速化を図る。

カーブの改良による速度向上(130km/h化)のほか、アプローチ線の整備による新幹線と在来線の同一ホーム乗換(長岡駅)、短絡トンネルの整備(塚山~越後広田と柏崎~柿崎)、1線スルー化(高田駅)を実施する。

北越急行ミニ新幹線化・柏崎~長岡シャトル化の整備区間は浦佐~上越妙高と長岡~柏崎。北越急行ほくほく線などをミニ新幹線化する。上越新幹線と北陸新幹線に乗り入れるミニ新幹線列車に加え、長岡~柏崎を結ぶシャトル列車も運行する。

浦佐~五日町は上越線を活用し、複線区間の片側を標準軌に改軌する。五日町~魚沼丘陵には標準軌の短絡線を新設する。魚沼丘陵~うらがわらは北越急行ほくほく線を活用し、標準軌と狭軌の3線軌化を図る。うらがわら~上越妙高は標準軌の短絡線を新設する。うらがわら~上越妙高の短絡線は将来の羽越新幹線の整備にも対応できるようにする。浦佐駅と上越妙高駅にはアプローチ線を整備する。

このほか、長岡駅には在来線列車が新幹線ホームに乗り入れるアプローチ線を整備。シャトル列車と上越新幹線の列車を同一ホームで乗り換えできるようにする。

運行計画

運行計画は未定。新潟県が2025年8月に検討委で報告した調査結果では、整備区間を走る特急列車の運行区間はミニ新幹線の3案で新潟~新大阪とし、信越本線既存線改良案は長岡~上越妙高としている。

信越本線・トキ鉄はねうまラインミニ新幹線化案による新潟~新大阪の特急列車は1日6往復の運行を想定。所要時間(乗換回数)は新潟~高田で77分(0回)、新潟~新大阪で211分(0回)としている。1年間の需要予測では整備しない場合(331万人)に比べ年間68万人増加するとした。

信越本線・トキ鉄ひすいラインミニ新幹線化案による新潟~新大阪の特急列車も1日6往復の運行を想定。所要時間(乗換回数)は新潟~高田で88分(1回)、新潟~新大阪で212分(0回)としている。需要予測では整備しない場合に比べ年間で67万人増えるとした。

信越本線既存線改良案による長岡~上越妙高の特急列車は1日8往復の運行を想定。所要時間(乗換回数)は新潟~高田で79分(1回)、新潟~新大阪で223分(2回)としている。需要予測では整備しない場合に比べ年間で18万人増えるとした。

北越急行ミニ新幹線化・柏崎~長岡シャトル化案による新潟~新大阪の特急列車は1日8往復の運行を想定。所要時間(乗換回数)は新潟~高田で95分(1回)、新潟~新大阪で208分(0回)としている。また、長岡~柏崎のシャトル列車は1日8往復の運行を想定している。需要予測では整備しない場合に比べ年間で52万人増えるとした。

事業方式

事業方式は未定。新潟県が2025年8月に検討委で報告した調査結果では、各案の費用は信越本線・トキ鉄はねうまラインミニ新幹線化案が1023億~1738億円、信越本線・トキ鉄ひすいラインミニ新幹線化案が1191億~1971億円、信越本線既存線改良案が962億~1522億円、北越急行ミニ新幹線化・柏崎~長岡シャトル化案が1326億~2251億円としている。

開業時期

開業時期は未定で事業化のめども立っていない。新潟県が2025年8月に検討委で報告した調査結果では開業時期を2050年とし、リニア中央新幹線の品川~新大阪や北陸新幹線の敦賀~新大阪などが開業済みという想定により調査を実施。費用便益比(B/C)の予測は高位なら信越本線・えちごトキめき鉄道のミニ新幹線化2案が「1」を上回ったが、低位では4案とも「1」未満で事業成立の可能性が低い。

データ

※新潟県『令和6年度 高速鉄道ネットワークのあり方に係る調査(主な調査内容、需要予測・費用便益比の前提条件)』(2025年8月8日)など

■信越本線・トキ鉄はねうまラインミニ新幹線化

区間:長岡~上越妙高
備考:JR信越本線・長岡~直江津とえちごトキめき鉄道妙高はねうまライン・直江津~上越妙高のミニ新幹線化

■信越本線・トキ鉄ひすいラインミニ新幹線化

区間:長岡~糸魚川
備考:JR信越本線・長岡~直江津とえちごトキめき鉄道日本海ひすいライン・直江津~糸魚川のミニ新幹線化

■信越本線既存線改良

区間:長岡~上越妙高
備考:JR信越本線・長岡~直江津とえちごトキめき鉄道妙高はねうまライン・直江津~上越妙高の高速化改良

■北越急行ミニ新幹線化・柏崎~長岡シャトル化

区間(1):長岡~上越妙高
備考(1):JR上越線・浦佐~五日町と北越急行ほくほく線・魚沼丘陵~うらがわらのミニ新幹線化、五日町~魚沼丘陵とうらがわら~上越妙高の短絡線新設
区間(2):長岡~柏崎
備考(2):長岡駅の同一ホーム乗換

関連計画