概要
実質的には大阪市営地下鉄3号線(四つ橋線)の延伸構想と一体的に整備して大阪都心部と新大阪駅を直結する路線。
もともとは新幹線のターミナル駅である新大阪駅と阪急沿線を直接連絡するために計画された路線で、1961年12月に京阪神急行電鉄(現在の阪急電鉄)が淡路~新大阪~十三間と新大阪~神崎川間の地方鉄道免許を取得した。
新大阪駅の北側では阪急の用地買収が進み、東海道本線や東海道新幹線、山陽新幹線、大阪市営地下鉄1号線(御堂筋線)では新大阪連絡線と立体交差するための施設が整備された。しかし、新大阪連絡線自体は用地買収の難航など諸般の事情から本格的な工事に着手することができず、事実上の凍結状態に陥ってしまった。
1989年5月31日に策定された運輸政策審議会答申第10号では新大阪~神崎川間を除外した淡路~新大阪~十三間が「目標年次(2005年)までに整備に着手することが適当である路線」とされたものの凍結状態に変化はなく、淡路駅付近の連続立体交差事業が本格的に動き出した2003年3月1日には淡路~新大阪間と新大阪~神崎川間の事業免許が廃止された。一方、新大阪~十三間は新大阪駅周辺地区の開発状況などを見ながら今後の方針を決定するとされて事業免許を維持することになり、工事施行認可申請期限の延長が認可された。
こうしたなか、2004年10月8日に策定された近畿地方交通審議会答申第8号で四つ橋線の延伸(西梅田~十三)が「中長期的に望まれる鉄道ネットワークを構成する新たな路線」として盛り込まれ、2006年に四つ橋線延伸部を都市鉄道等利便増進法に基づく速達性向上計画として整備することが固まると、四つ橋線をさらに新大阪まで延伸する路線として新大阪連絡線を一体的に整備する構想が浮上。現在はこの案を基に計画の検討が行われている。
データ
事業者 | 阪急電鉄 |
線名 | 新大阪連絡線 |
区間・駅 | 新大阪~十三 |
距離 | 2.4km |
種別 | 第1種鉄道事業 |
種類 | 普通鉄道 |
軌間 | 1435mm |
動力 | 電気(直流1500V) |
単線・複線 | 複線 |
開業予定時期 | ※未定 |
備考 |
進ちょく状況
1961年12月26日 | 地方鉄道業免許(京阪神急行電鉄) |
1973年4月1日 | 名称変更(京阪神急行電鉄→阪急電鉄) |
1987年4月1日 | (第1種鉄道事業免許) |
2000年3月1日 | (第1種鉄道事業許可) |
2005年3月25日 | 法人分割認可(阪急電鉄→阪急電鉄分割準備) |
2005年4月1日 | 法人分割(阪急電鉄→阪急電鉄分割準備) |
2005年4月1日 | 名称変更(阪急電鉄→阪急ホールディングス) |
2005年4月1日 | 名称変更(阪急電鉄分割準備→阪急電鉄) |