神奈川東部方面線(相鉄・東急直通線)

概要

実質的には神奈川東部方面線の東側を構成する路線。相鉄・JR直通線と東京急行電鉄東横線を短絡し、相鉄線と東急線の直通運転を行う。

1966年7月15日の都市交通審議会答申第9号で川崎・横浜地区の鉄道整備計画が取りまとめられ、新設すべき路線として5本の鉄道路線が盛り込まれたほか、茅ヶ崎~六合付近~二俣川付近~勝田付近~東京方面間を結ぶ6号線が検討すべき路線として盛り込まれた。このうち二俣川以西はほぼ同じルートとなる二俣川~平塚間の地方鉄道業免許を相模鉄道が取得。1999年3月までに二俣川~湘南台間が開業している。

二俣川以東は1985年7月11日の運輸政策審議会答申第7号で二俣川~鶴ヶ峰~上菅田町~新横浜~大倉山間と新横浜~下末吉~川崎~臨海部方面間が新設路線として盛り込まれたが、2000年1月の運輸政策審議会答申第18号では臨海部方面への路線が削除され、二俣川~新横浜~大倉山間が神奈川東部方面線として2015年度までに開業することが適当である路線とされた。

しばらくは具体的な動きがないまま推移していたが、2004年に相模鉄道本線の西谷駅付近と東海道貨物線の横浜羽沢駅付近を結ぶ短絡線を整備して相鉄とJRの直通化を図る構想(相鉄・JR直通線)が浮上。さらに2006年に入ると横浜羽沢駅付近と東急東横線日吉駅付近を結ぶ短絡線を整備し、前述の相鉄・JR直通線を介して相鉄と東急の直通化を図る構想(相鉄・東急直通線)も浮上し、この2線が神奈川東部方面線を事実上構成する路線となった。

両線とも都市鉄道等利便増進法に基づく速達性向上事業として整備することになり、このうち相鉄・東急直通線は2006年6月に相模鉄道と東京急行電鉄が営業構想認定を、鉄道建設・運輸施設整備支援機構が整備構想認定を受け、2007年4月に速達性向上計画が認定されている。現行の計画によると、車両編成数は8両または10両で、運行頻度は朝ラッシュ時10~14本程度、その他時間帯が4~6本程度。二俣川~目黒間を約38分で結ぶ。

データ

営業構想事業者相鉄(相模鉄道)・東急電鉄
整備構想事業者鉄道・運輸機構(鉄道建設・運輸施設整備支援機構)
線名相鉄・東急直通線
区間・駅羽沢横浜国大~新横浜~新綱島~日吉
種別第1種鉄道事業 ※みなし許可
種類普通鉄道
軌間1067mm
動力電気(直流1500V)
単線・複線複線
開業予定時期2022年度下期
備考都市鉄道等利便増進法に基づく速達性向上計画

進ちょく状況

2006年5月25日営業構想認定申請(相模鉄道・東京急行電鉄)
2006年5月25日 整備構想認定申請(鉄道建設・運輸施設整備支援機構)
2006年6月23日営業構想認定(相模鉄道・東京急行電鉄)
2006年6月23日 整備構想認定(鉄道建設・運輸施設整備支援機構)
2006年11月21日速達性向上計画認定申請
2007年4月11日速達性向上計画認定
2009年7月23日分割認可申請(相模鉄道→相鉄準備会社)
2009年8月25日分割認可(相模鉄道→相鉄準備会社)
2009年9月16日分割(相模鉄道→相鉄準備会社)
2009年9月16日名称変更(相模鉄道→相鉄ホールディングス)
2009年9月16日名称変更(相鉄準備会社→相模鉄道)
2019年9月2日名称変更(東京急行電鉄→東急)
2019年10月1日分割(東急→東急電鉄)