堺市東西鉄軌道

概要

堺市内を東西に横断し、南北を結ぶ各鉄道路線の結節を図る堺市のLRT新線建設計画。地域公共交通活性化法に基づく軌道運送高度化事業として上下分離方式(公有民営)による整備を行うものとしていた。

全体構想のうち堺駅前東口~堺東駅前間1.7kmと堺浜~堺駅前西口間5.2kmを当初の整備区間とし、堺駅前東口~堺東駅前間は2010年度末開業、それに続いて堺浜~堺駅前西口間も早期の開業を目指していた。

また、大小路で交差する阪堺電気軌道阪堺線の堺市内部(我孫子道~浜寺駅前間7.9km)は一時廃止の話が出ていたが、堺駅前東口~堺東駅前間の開業に合わせて地域公共交通活性化法によるLRT化整備を実施することになり、浜寺駅前・我孫子道~堺東駅前間で東西鉄軌道との相互直通運転が行われる予定となっていた。

しかし、沿線住民が反対で事業着手が遅れる見込みとなったなか、2009年9月27日に実施された堺市長選挙でLRT推進派の現職が落選。新たに就任した市長は堺駅前東口~堺東駅前間の計画の中止と堺浜~堺駅前西口間の見直しを表明し、その一方で特許が失効していた大阪市営地下鉄3号線(四つ橋線)の堺市方面への延伸を中長期的な観点から改めて打ち出している。

データ

区間広域防災拠点~堺浜~堺駅前西口~堺駅前東口~堺東駅前~堺市駅
距離約8.3km