京急久里浜線の延伸(未成線)

概要

京急と合併した湘南電気鉄道が1923年に免許を取得した路線の一部。当時の湘南電鉄は三浦半島を一周する路線と三崎、鎌倉に伸びる支線の免許を取得したが、その後のルート変更や半島西側を通る区間の免許失効などにより、最終的には浦賀までの本線と逗子へ伸びる逗子線、三崎方面へ伸びる久里浜線で構成される計画へと変貌した。

久里浜線は1966年7月に三浦海岸まで開業したが、三崎地区中心部への乗り入れは中止となり、1970年7月に油壺~三崎間の免許を廃止するとともに、同年11月に油壺までの工事施行認可を得て工事に着手した。その後1975年4月に三崎口まで開業したものの、残る三崎口~油壺間は用地取得が進まず事実上凍結状態となり、2005年10月に同区間の事業廃止を届け出た。

京急では油壺への延伸を周辺開発計画と一体的に進める計画であることや、三戸地区の農地造成工事が2007年度の完成を予定しており、本格的な開発はそれ以降になるなどとして、土地区画整理事業の進捗にあわせて事業許可を再び申請するとしている。

データ

事業者京浜急行電鉄
線名久里浜線 ※延伸
区間・駅三崎口~油壺~三崎
距離5.7km
種別第一種鉄道事業
種類普通鉄道
軌間1435mm
電化方式直流1500V
単線・複線

手続き年表

1923/08/27地方鉄道業免許(湘南電気鉄道)
※会社設立は1925/12/27
1941/11/01合併による社名変更(湘南電気鉄道→京浜電気鉄道)
1942/05/01合併による社名変更(京浜電気鉄道→東京急行電鉄)
1948/06/01分社による社名変更(東京急行電鉄→京浜急行電鉄)
1970/07/20油壺~三崎、地方鉄道業免許廃止
1970/11/09三崎口~油壺、工事施行認可
1987/04/01(三崎口~油壺、第一種鉄道事業免許)
2000/03/01(三崎口~油壺、第一種鉄道事業許可)
2005/10/07三崎口~油壺、第一種鉄道事業廃止届出
2005/12/06三崎口~油壺、第一種鉄道事業廃止繰上届出
2005/12/24三崎口~油壺、第一種鉄道事業廃止