奥羽新幹線

概要

福島県福島市から山形県山形市付近を経て秋田県秋田市に至る新幹線鉄道の建設線で、奥羽本線福島~秋田~青森間のうち福島~秋田間に並行。秋田~青森間は羽越新幹線が並行する。

全国新幹線鉄道整備法に基づき1973年11月に基本計画が決定されたが、先行して整備計画が決定された北海道、北陸などのいわゆる整備新幹線の着工の目途が立たなかったため、奥羽新幹線も着工できない状態が続いた。

一方、日本国有鉄道(国鉄)は1985年ごろから、低コストで鉄道の高速化を実現するための方策として、在来線に新幹線の車両を乗り入れさせる新在直通運転(いわゆる「ミニ新幹線」)の研究を開始。運輸省も1987年ごろからミニ新幹線の導入路線の選定など本格的な検討に着手した。

乗り入れ区間は福島~山形間(奥羽本線)や仙台~山形間(仙山線・奥羽本線)、盛岡~秋田間(田沢湖線・奥羽本線)を対象に検討されたが、福島駅が奥羽新幹線の分岐に対応できる構造になっており、これを活用することによって建設コストの削減が期待できることなどから福島~山形間が乗り入れ区間に選ばれた。

乗り入れ方式は狭軌・標準軌併用の3線軌とすることも考えられたが、積雪期のポイント不具合などを避けるため貨物列車が運転される蔵王~山形間のみ3線軌とし、それ以外の区間は単純に標準軌に改軌することになった。車両は新幹線の軌間にあわせた標準軌台車と、在来線の寸法にあわせた車体を組み合わせた直通列車専用の車両を投入することになった。

この計画は1988年8月15日に鉄道事業法に基づく事業基本計画変更が認可されて着工し、1992年7月1日に山形新幹線として開業。また、当初の選定候補にあがっていた盛岡~秋田間も1997年3月22日には秋田新幹線として開業し、さらに1999年12月4日には山形新幹線の運転区間が新庄まで延伸されている。

なお、山形新幹線の構想を契機に、1988年に運輸省が発表した整備新幹線の暫定整備計画案でも一部区間をミニ新幹線として整備することが盛り込まれ、1991年の全幹法改正で暫定整備計画に基づく新幹線鉄道直通線(ミニ新幹線)の建設手続きが追加されている。

ただし、この手続きは整備新幹線と呼ばれている5線に事実上限定された手続きであるため、全幹法改正前に着工した山形新幹線福島~山形間はもちろんのこと、改正後に着工した山形新幹線山形~新庄間や秋田新幹線盛岡~秋田間も整備新幹線とは財源スキームが異なることから全幹法は適用されておらず、いずれも鉄道事業法に基づく事業基本計画の変更によって建設されている。

また、整備新幹線では東北新幹線盛岡~沼宮内間と八戸~青森間で新幹線鉄道直通線による暫定整備計画が決定されたことがあったが、これはフル規格への格上げに伴って撤回されている。

データ

線名奥羽新幹線
営業主体※未定
建設主体※未定
区間・駅福島市~山形市付近~秋田市 ※詳細なルートは未定
距離約270km
軌間※未定
動力※未定
単線・複線※未定
開業予定時期※未定
備考

進ちょく状況

1973年11月15日基本計画決定