上越新幹線の新宿乗り入れ

上越新幹線は東京都と新潟市を結ぶ新幹線鉄道の建設線で、1982年に大宮~新潟間が開業した。列車は東北新幹線の東京駅に乗り入れて東京~新潟間を結んでいるが、当初の構想では上越新幹線は新宿駅に乗り入れ、ターミナル利用者の分散を図ることが考えられていた。このため、上越新幹線は現在も新宿~大宮間が未開業とされることがある。

整備計画の決定以降、新宿~大宮間は具体化に向けた本格的な動きはみられない。北陸新幹線・高崎~長野間の着工に伴って東京駅の容量不足が懸念されたことから、JR東日本は新宿~大宮間の建設や東京駅のホーム増設などを検討するが、最終的には建設費の問題から東京駅のホーム増設で対応した。

北海道新幹線・新青森~新函館北斗間の着工と北陸新幹線・長野~金沢間のフル規格着工が決まったときも東京駅の容量不足が問題視され、再び新宿乗り入れ構想が浮上したものの、膨大な建設費がかかることから実現していない。

計画

■概要

営業主体:東日本旅客鉄道
建設主体:鉄道建設・運輸施設整備支援機構
線名:上越新幹線
区間・駅:東京都(新宿駅)~大宮 ※詳細ルートは未定
走行方式:粘着駆動による電車方式
最高設計速度:260km/h
距離:※不明

■経緯

1971年1月18日|基本計画決定
※営業:日本国有鉄道
※建設:日本鉄道建設公団
1971年4月1日|整備計画決定
1987年4月1日|東日本旅客鉄道が営業主体の指名を受けたとみなされる
1987年4月1日|日本鉄道建設公団が建設主体の指名を受けたとみなされる
2003年10月1日|鉄道建設・運輸施設整備支援機構が建設主体の指名を受けたとみなされる

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